本日、NHKのプロジェクトXで、ヨシムラの鈴鹿8時間が企画された。
最近涙もろくなって、見ているうちに、なんだか少し泣けてきた。なさけないなぁ。つっこみ自体は浅くて、もっと深いドラマはいっぱいあったんだけどなぁと思うんだけど、テレビというのはそういうものなのでしょう。
・直江さんはいまだ若々しくて、ちょっとびっくりした。
・クーリーとボールドウィンのヘルメットをかぶって、実車(とおぼしきマシン)がスズキのテストコースを走っていたのはちょっとびっくり。
・森脇さんの長男のしょうご(漢字は忘れてしまった)がすっかり大人になっていたのにもびっくり。ぼくがモリワキに取材にいった頃、しょうごくんは森脇さんの手のひら(!)に乗って、立っていた。しょうごくんのバランスがいいのか、森脇さんの操縦がいいのか、感心したことがあったのを思い出した。
森脇さんはおやじさんとはちがって、ご覧のとおりの静かな人です。特技は、鈴鹿の森へでかけ行って、口笛を吹いて鳥を呼び寄せること。今でもやってるのかなぁ。
森脇さんの奥さんの南海子さんの名前は、おやじさんが戦争時代に飛んだフィリピンの海からとったものだそうで。南海子さんも、アメリカの兵隊さんとの応対で覚えたんだろう、英語はうまかった。
マイク・ボールドウィンは、ヨシムラに乗った頃はハングリーな若者だったけど、その後ホンダの契約となって、ちょっとつっけんどんなライダーになった。番組に登場したボールドウィンは、とってもなごやかな、いいおっさんになっていた。時間は、人を変えるものだなぁ。
でも、森脇さんはなんにも変わっていなかった。今度鈴鹿へいった時には、久しぶりにおじゃましてこようっと。
そうそう、亡くなった加藤昇平さんと由美子さん(吉村家の次女)さんのお店が紹介された時、昇平さんがなにげなく手をかけていたのは、バイアルスだった。そういえば、ちょっと記憶があいまいだけど、ヨシムラでは、バイアルスのキットパーツを売ってたこともあったっけかな?
モリワキは、ぼくがオートバイの取材をはじめた頃の原点だから、この番組はぼくにとってもなつかしかった。
番組制作中、実はホンダの広報さんから電話があって、RCBの写真はありませんか?とのこと。ヨシムラにこてんぱんになって、エンジンぶっ壊れてピットロードをよれよれになって帰ってくる写真を持っていたけど、ホンダの広報さんからそんな写真を頼まれるってのはすごいなぁと思っていたら、やっぱりその後連絡が来なかった。番組を見たら、RCBがぶっ壊れている写真なんかないほうが話がスムーズだから、協力できなかったのはちょっと残念だったけど、そのほうがよかったかもしれませぬ。
ヨシムラのプロジェクトX