春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

インターネット・デトックスまたは仕事しない日々

ネット不通の巻

取材から帰ってきて、メールを見たりやりかけのもろもろをやろうと、WEBブラウザを開いたら、ことごとく「つながりません」ときたもんだ。パソコンを立ち上げて、ネットがつながりきる前にブラウザを開いちゃうとこういうことになることもあるので、あわてず騒がずしばらくしてからもう一回やってみる。結果はおんなじ。

パソコンだけNG、スマホならOKということもままあるので、スマホでも試してみる。パソコンも机に置いてあるのと持ち出しようと2台あるので、こっちもあっちも試してみる。あれ? だめだ。あれもこれもだめ。

めったにアクセスしないルーターの設定画面に入ってみたら、未接続になっている。つながってない、ということだ。設定画面に入れるんだからまるきり機械が壊れているということもないんだろうけど、ずいぶん古い機械だから故障もするだろうということになった。いつ導入したものだか、調べようと思ったけど、調べがつかなかった。10年前になるのかもしれない。

ネット不通を設定画面で確認する
未接続になっているということはつながっていないということだ。とほほ。


うちのインターネットはATLAS-NETさんだけど、機器故障の手配も全部やってくれたので、こちらは情況を伝えて機械が届くのを待ってればいいというらくちん。機械は中一日で届くことになった。届けに来て設営していもらう選択肢もあったけど、送ってもらったほうが早かろうと思ったんだ。

ネットがないから、仕事ははかどらない。はかどらないというより、ほとんどなにもできないことに気がついた。ファイルの管理はDropboxというクラウドストレージを使ってるんだけど、ここもどんどん機能アップしていって、大量のファイルを持っていても、自前のディスクスペースはほとんど使わずに済むようになっている。つーのは、ファイルはあちらのサーバーに保存されていて、こっちには目録だけが保存されている。しょっちゅう使うものはともかく、ほとんどのファイルは使う時だけサーバーから本体を引っ張り出してきて作業するしくみになっている。だもんだから、パソコンの中には目録だけが並んでいて、実際にはなにも保存されていない。インターネットがないと、なんにもできない。ノートパソコンを持ち出してWi-Fi環境まで出かけていけば仕事ができるけど、うちのデスクトップパソコンはただのでくのぼうになりさがった。

スマホのデータ通信があるから、そのテザリングでパソコンにつなげるし、すぐ近所にWi-Fi使えるところもあるから、いよいよになれば困らないんだけど、布団に入ってからニュース見たり(寝る前にスマホを見ると眠れなくなるからやめれということだけど、ぼくの場合、スマホを見てようがなんだろうが、あっという間に寝れちゃう)するのには、やっぱりデータ通信を使う。ぼくのデータ通信は1ヶ月5GBちょっとで、だいたいそれで間に合ってるんだけど、それはぼくがあんまり外へ出ないからなんだよね。どうやらパソコン仕事なんかしていると、1日1GBくらい使っちゃうみたいだ。

なんてやっている間に機械が届いた。早速接続して仕事復帰だと思いきや、つながらない。あらためて情況をお伝えして、そういうことだとどうも機器故障じゃなくて、他のトラブルの可能性大ということになって、そうなるともうどうしようもないので、修理・工事をお願いすることになった。可及的速やかに来てくれることにはなったけど、これでまた、さらに2日ほどネットなしで過ごすことが決まった。

新品のルーターだけど、つながっていない
届いた新品のルーターなんだけど、光回線ってところにランプがついてない!

仕事机に座っててもなんにもできないので、草刈りをしたり薪を割ったり、このところ手がつかなかったいろいろなことをやってはみた。インターネットデトックスとでも言うのか、なかなかこれも悪くない。なんならすっかりインターネット漬けの生活をしているから、たまにはネットがなんにもつながらない世界に身を置くのは、悪くない。

とはいうものの、だ。3日も4日もなんにもしないというのも落ち着かず、ミホさんの実家にネット避難に出かけた。ネット環境があって、自分のファイルが自由に使えるのは、なんと快適なことやら。自分のファイルなんだから当然なんだけど、このファイル全部自分のディスクに保管しておこうとすると、大枚はたいてでっかいSSD買わないといけないから、現実的にはこのシステムがまんざらではない。

さて工事の人がやってくる約束の日は、雨だった。はたしてどこにトラブルがあるやら。コンセントの指し忘れとかだと、出張費くらいはとられるそうだ。救急車と一緒で、自分で考えないで助けを呼ぶなよ、ということだと思われる。こちらの使い方のまちがいとか、まちがって配線をちょんぎったりしたり、あるいはネズミに食われたりして、家の中で断線していたりすると、修理費が発生するらしい。家の外の回線はNTTの管理だから、そっちがトラブっていたらぼくが修理費を負担する必要はない。

断線発見用の小道具
これをうちの光回線につなげて、配線のどこが破れているのかをチェックするらしい。


やってきたお兄ちゃん、大学生の頃に宅配便のアルバイトしていて、ぼくんちに配達にきたことがあるらしくて「ここって学校の先生が住んでましたよね」と尋ねられた。村の青年というわけじゃなかったけど、界隈は狭い。家に入っているひかりケーブルを引っこ抜いて検査機器につないだら、そこから9m先で切断が確認されたという。へー、そんなのがわかるんだ。そう思っているうち、彼は9mということは屋外かな? 家の中かな? と次のステップに進んでいた。次はそのひかりケーブルに専用のライトをつないで、切断個所を探しに出かける。光ケーブルって、中を光が透るんだろうけど、人間の目に見えるような光じゃないらしい。ケーブルは覗くなと注意書きがあるけど、見えないのに目にはよろしくない光が流れてるってことなんだろう。専用ライトは目に見やすい赤い光を発しているから、切れているところから光が漏れて見やすいということだ。まぁでも、結果的にはそこだろうな、という、枝に覆われた接続部分のボックスがこわれていた。

目視チェック中
雨の中、ひかりケーブルの先行きをチェックしてくれている。


高所作業車で来てくれたけど、そこはクルマが入れるようなところじゃないので、脚立を建てて電信柱に登っていって、悪さをしている枝をちょきんちょきんと切って、こわれた部分をなおして完了。届いていた新品の機器をつないで、設定するのを見守ってくれて、無事にネットがつながったのを確認して作業終了となった。

見張りの人がいる
高所作業車で作業することもあるから、誘導員さんも来てくれているけど、こんなところでは手持ちぶさただ。


設定って、やってもらうと料金が発生するそうで、口は出したけど手は出してない状態なら料金が発生しない。そのぎりぎりをねらってやってくれた。ありがたや。そんなにむずかしい作業じゃないから自分でできたと思うけど、多少でも悩む心配がなかったから、作業はうんとスムーズだった。

作業なう
電信柱に脚立を立てて(がっちり固定されている)枝を切りながら問題箇所に近づいていく。ありがとうございます。


ということで、水曜日に不通になって開通したのが火曜日。ちょうど1週間のネットのない生活は、悪くない1週間だったと、日記には書いておこう。最近仕事がぐずだから、ネットがあっても仕事は進まなかったかもしれないけれど、日記には、仕事が進まなかったのはネットがつながらなかったからだとも書いておくことにする。