春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

07SSDT/6日目

 SSDT、6日目、最終日です。これで、2007年のSSDTもおしまい。
 優勝はジェイムス・ダビル。ベータ時代から引き続きイタリアを去年としながらモンテッサにマシンを乗り換え、世界選手権でも6位入賞をはたすなど躍進の兆しが見えているダビルが、スコットランドで栄冠を勝ち取った。この日の減点は8点。さすがに最終日をオールクリーンというわけにはいかなかったけど、リードを確実に守って初優勝。


 2位となったのはマイケル・ブラウン。この日減点7でトータル35点。ジャービスとの新旧対決は新世代ライダーの勝ちとなりました。グラハム・ジャービスはこの日の減点10。トータルではなんと35点でブラウンとは同点。同点の場合、どうやって優劣を決めるのかよくわかんないけど(トータルのクリーン数か、日ごとの減点数を見ていくのか。取材不足で申しわけない)、ともあれ2位はブラウンでした。
 4位は、最終日の減点8でトータル43でジョルディ・パスケット。ベータ4ストロークのスコティッシュデビュー戦でのこの好成績。ポテンシャル的にも信頼性的にも、大きなアピールができたというところでしょう。もちろんガイジン(イギリス人以外)の最上位。
 5位はガリー・マクドナルド。トータルでは43点とパスケットと同点。最終日に11点取ってしまって、パスケットに逆転を許してしまいました。
 6位がこの日の減点9点、トータル44点のアレックス・ウイグ。すいません。ウイグは125ccに乗ってるなんて書いちゃったけど、やつのマシンは300でした。にしても、17歳の若さでSSDT6位は快挙。ウイグはニューカマー賞(新人賞)も獲得です。
 7位はマルク・コロメ。スコルパSY250Fをこのポジションでゴールさせたのは、これもまずまずの好結果。でも世界チャンピオンコロメにしたら、ベータ4ストロークのパスケットに負けちゃったのはくやしいかもしれませんね。この日の減点は7点だったけど、トータル48点でこれ以上のポジションには届かなかった。
 8位はシャウン・モリス。これまたトータル減点48でコロメと同点。トップ10までに同点が3組もいるんだから、今年のSSDTはし烈だったですね。
 9位はトータル減点50、この日の減点12点のベン・ヘミングウェイ。10位は61点とちょっと離れてダン・ソープが入った。11位も61点で、こちらはJ・ベーカーなる人。この人、最終日は6点でトップだった。
 ユースで名前を知ったところではサム・ハスラムが13位、リー・サンプソンが18位。その間にジェイムス・ランプキンが16位。ベンの兄貴のダン・ヘミングウェイが20位。21位に世界チャンピオン、トンミ・アーバラが入ってる。
 ドギーの弟のヘンリーハリー・ランプキンは27位。トータル136点。小川毅士はこの日22点でトータル147点、32位だった。
 金曜日あたりから追い上げた成田匠はこの日15点。トップグループに次ぐ減点でトータル154点。35位はこれまでの成田にすればちょっと不満の残る成績だったかもしれないけど、SSDTってトライアルはやはり成績よりも、まずは完走したことが喜ばしくて名誉ある。お疲れさまでした。
 し烈だった女性陣の争いは、なんと最終日にケティ・サンターが98点と大量減点。ドンナ・フォックスは83点。そしてイリス・クラマーが60点! 最後の最後に世界チャンピオン経験者のイリスが意地を見せてトップをとりました。イリスのトータル減点377点、123位。フォックスは407点、134位。サンターは412点、138位。女性クラス4位のレベッカ・レニソンという方も、トータル559点だから、けっこうなやり手。世界には、たくましい女性がいるもんです。
 失格以外の最下位は820点。最下位が3桁でおさまるというのは、なかなかレベルが高かった2007年のSSDTでした。完走(失格以外)は234人だった。
 ともあれ、優勝した人もそうでなかった人も、完走した人もそうでなかった人も、SSDT、本当にお疲れさまでした。