春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

ボウ2年連勝目前

 インドアトライアル世界選手権は、3月8日にイタリアのミラノで4戦目が開催された。この大会、藤波貴久が全戦に引き続き3位入賞。アダム・ラガが2位に入り、優勝はトニー・ボウ。
 ボウはこれで3勝目を挙げて、昨年に引き続きインドアチャンピオンへの道を突っ走っている。
 選手権は残り1戦。ボウは最終戦のクォリファイに出場すれば、チャンピオンを決定できるだけの点差を築いた。


 前戦グラナダ大会と今回のミラノ大会の間には、本来ならポルトガルの首都リスボンでの大会が予定されていたが、これがキャンセル。もともと全部で6戦しかなかった2008年インドアシリーズは、全5戦となってしまった。
 これで残りは、今回のミラノと最終戦のマドリッドだけ。勝負は最後の最後までなにがあるかわからないが、インドアトライアルはもともと参加者が少ないうえ、クォリファイに参加すれば最低限のポイントを獲得できる(今回最下位の7位のポイントは2点)。ボウは今回の勝利でランキング2位のラガに9点の点差をつけたので、最終戦でラガが優勝したとしても、あと1点だけポイントを積み足せば2008年のタイトルを獲得できる。ほぼ、タイトルは決定したといっていいだろう。
 藤波は、グラナダ大会で初の表彰台に乗り、今回もまた3位表彰台を獲得した。しかし今回は、1週間前からひどい風邪をひき、体調を崩したままの参戦となった。練習不足はもちろん、からだがふらふらしてバランスをとるのもままならず(得意のダブルレーンで、今回は全敗している)、それで3位表彰台獲得は、藤波の潜在的ポテンシャルが上向いている証明かもしれない。
クォリファイ
1 トニー・ボウ       0
2 アダム・ラガ       2
3 藤波貴久         6
4 アルベルト・カベスタニー 8
5 ジェロニ・ファハルド   8
6 ドギー・ランプキン    20
7 ジェイムス・ダビル    19(ダブルレーン前までの減点)
ファイナル
1 トニー・ボウ       9
2 アダム・ラガ       19
3 藤波貴久         33
ランキング
1 トニー・ボウ       38
2 アダム・ラガ       29
3 アルベルト・カベスタニー 27
4 藤波貴久         22
5 ジェロニ・ファハルド   16
6 ドギー・ランプキン    11
7 ジェイムス・ダビル    9
8 ジェローム・ベシュン   1