春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

フランスGP1ラップ目を終えて

 今、トップが2ラップ目に入っている。今日は競技が終わってからスコルパの4ストローク発表会があるので、その前に土曜日のレポートを書いてしまおうと、1ラップ目が終わった時点でプレスルームに帰ってきました。

第2セクションの藤波

 アンドラも暑かったらしいけど、ここも暑い。サーキットの周囲にセクションがあるけど、もてぎほどサーキットが大きくない。でも、周囲は全部もてぎのBゾーンのようだ。
 序盤は藤波が優勢だったのだけど、ラガに追いつめられて、1ラップ目が終わったところで6点のビハインド。ただしランプキンやカベスタニーがわりと減点をしているので、2ラップ目はラガに照準を合わせて追い上げてくるのではないだろうか。
第1セクションではひやりとしたライディングを見せたけど、なにがなんでも足を出さない、藤波らしい粘りのトライがでて、クリーンした。1セクションのクリーンは珍しくないけど、藤波のようにがらがら石にちょっと足を取られて1点失点するというパターンは多かったのだ。
 この会場は、スコルパがここに引っ越してきてから、いつかは世界選手権をと予定していたものだそうで、野崎や渋谷は練習でよく走っていたらしい。木村治男さんも、テストで走ったということだ。ただし木村さんが走ってのは、岩のないところ、だそうだ。
 カベスタニーはクリーンポイントで5点をとったりして、調子いいとはいえない。ランプキンは、見ている限りはよさそうだったのだが、結果的にはなかなか大量減点。今回はスタート順がいいポウが一番最後からトライしているが、それがいいのか、藤波に3点差の3位で1ラップ目を終えている。
 ニシマキの勝手な予想。カベスタニーは、ここから追い上げてくることはないんじゃないかと思われる。ボウは、よくて表彰台。崩れるほうが心配だ。追い上げが期待できるのは藤波とランプキン。でも、ランプキンは点数が離れすぎている。ラガは、このあたりから崩れることも多いけれど、アンドラではきっちり勝利しているから、本人がどんな気分でいるかが問題なんじゃないだろうか。走りを見ていると、けっこう焦って見えることもあって、分はまだ藤波やランプキンにありそうな気がするんだけど、ひいきめかもしれない。
 11セクションから後半のセクションは斜面に石を配置した人工セクションで、ラガたちインドアの達人はさすがにうまい。でも、まるでノーミスというわけではないみたいだ。しかし藤波は、おそらくこのへんで5点をとってしまって、ラガと離されている。インドアセクションでは、ひとつの失敗が5点になるから、という前日の予測の通りの展開か。
 気になるのは渋谷で、トップが1ラップ目をゴールする頃、渋谷はまだ1ラップ目を終えていない。11セクションでエンジントラブルを発生して、マインダーに押されて帰っていったから、運良く復帰できても、好成績は望めないだろう。もとい、今1ラップ目の結果が出たのだが、渋谷はタイムアウトで失格となっている。
 1ラップ目の結果表からは、ラガは5点がひとつもなく、5点ふたつの藤波をリードしていることがわかった。ただしクリーンは、藤波が9個でトップ。ラガは7、ボウ、ファハルドが8個。
もう一度1ラップ目の結果を。
1 ラガ13点
2 藤波 19点
3 ボウ 22点
4 ファハルド 25点
5 カベスタニー 29点
6 フレイシャ 30点
7 黒山 34点
8 ランプキン 36点
9 パスケット 38点
10 ブラズシアク 44点
11 ジャービス 44点
12 モリス 48点
13 野崎 51点
14 ジュストリボ 57点
15 ブルオン 59点