春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

インドアネイションズ

07TDNIカベスタニー

 12月8日、スペインのコルドバで、2007インドア・トライアル・ネイションズが開催された。
 トライアル戦線においてのスペインの圧倒的優位は明らかだが、インドアにおいてはさらに顕著。スペインはインドアトライアルのメッカだから、ライダーもどんどんインドアトライアルがうまくなっていく。スペインの代表メンバー、アダム・ラガ、トニー・ボウ、アルベルト・カベスタニーは、3人ともインドアチャンピオン経験者、さらにふたりのアウトドアチャンピオン経験者がいて、まるで無敵。
 2位はイギリス、3位は日本が出場辞退したために参加したイタリアが入った。


 イギリスチームはドギー・ランプキン、グラハム・ジャービス、ジェイムス・ダビルの3人。ランプキンはインドアチャンピオンの経験もあるが、当時はインドアトライアルもスペインの覇権に落ちる前だった。この中では、ダビルだけが、インドア世界選手権気レギュラーメンバーの経験がない。

07TDNIイタリアチーム

 イタリアチームはファビオ・レンツィ、ミケーレ・オリッツィオ、ダニエレ・マウリノの3人。レンツィはボシスに変わるイタリアナンバーワン(インドア・アウトドア両方でイタリアチャンピオンとなった)だが、すでに絶頂期をすぎたベテランだ。スペインやイギリス(や日本)とは戦う土俵がちがう。しかしそれでも、日本にいる日本人ライダーより、インドア大会への出場チャンスが多いだけ、環境は恵まれているといえる。写真は左からオリッツィオ(スコルパ)、レンツィ(モンテッサ)、マウリノ(ベータ)。
 インドアネイションズのルールは、いつものインドア世界選手権ともアウトドアのTDNともちがっていて難解だが(スペイン選手権のルールに準じているようだ)、ともあれスコアはスペインが59、イギリスが38、イタリアが26でスペインの勝利。スペインは、前半戦の減点がたった1点だった。
 スペインでは、翌週にスペイン選手権最終戦の日程が組まれている。スペインのライダーは忙しい。忙しく試合に出るから、どんどんうまくなる。
 なお、ネイションズはアウトドアで慣例になっている「トライアル・デ・ナシオン(TDN)」のナシオンと同意味の英語表記。デ・ナシオンはフランス語表記で、日本人には どちらでもいい話だが、インドアとアウトドアで大会のタイトルの言語が異なるという不思議が生じている(イギリス人は、アウトドアのほうも「ネイション」と言う。ネイションとデナシオンを律義に使い分けているのは、日本人だけだったりして?)