長くうわさに上っていたジョルディ・タレスによる新しいトライアルマシンがデビュー、間もなく日本に入ってくる。
JTGという名称のこのニューマシン、スペイン読みで「ホタガス」と呼ばれているが、アルミフレーム、オフセットされたリヤサスペンションなど、その乗り味が楽しみなところ。
2012年世界選手権には、ジョルディ・タレスの甥っ子であるポル・タレスがジュニアクラスに参戦して熟成を進める予定という。
ジョルディ・タレスとJTG。ミラノショーにて
JTGは、7回の世界チャンピオンのジョルディ・タレスとミキ・アルパによって開発された。タレスはトライアルマシンを、アルパはエンデューロマシンを担当している。JTGは当初JotaGasと呼ばれていたが、Jordi Taress Gasかもしれない。Gasはガスガスとは(おそらく)関係なく、フジガスのガスとおんなじ、アクセルを開ける、燃料を送る、という意味だ。
フレームはベータと同様に燃料タンクを含んでいて、非常にスリムにできている。リヤサスペンションが片側にオフセットされて装着されているため、エアクリーナーボックスをマシンの中心部分に置くことができている。その容量はざっと3リットルということで、高いエンジン性能を発揮するレイアウトだ。リヤサスペンションユニットはオーレ製。
トランスミッションは5速。キャブレターはデロルトの26φを使っている。車重65kg。現行のトライアルマシンでも最も軽い部類となる。排気量は今のところ発表されているのはポルが乗る300ccバージョンをはじめ、280ccと250ccがリリースされる予定となっている。
日本ではエトス・デザインが輸入代理店となることが決まっていて、間もなく第一陣が入荷してくるということだ。