春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

トニー・ボウ、チャンピオンに

2008ボウ

 トニー・ボウ(スペイン/レプソル・モンテッサ・HRC)が、2007年アウトドアトライアル世界チャンピオンになった。
 試合もないのに、どうしてこの時期に突然チャンピオンが決まるかといえば、予定されていた世界選手権最終戦ベルギー大会が中止になったからだ。
 イギリス大会の時点で、ランキング2位のアダム・ラガに20ポイントきっかりアドバンテージを持っていたボウは、次のアンドラ大会でラガと同順位なら(そんなことはありえないが)同点優勝回数の差で初のタイトルを決定するはずだった。ところが最終戦がキャンセルとなったため、次のアンドラ大会が最終戦に。ボウが無得点、ラガが優勝したとしても、両者のポイントは同点、優勝回数でボウがタイトルを獲得する。

 モンテッサからのリリース
○トニー・ボウ、世界チャンピオン!
 FIMがベルギー大会のキャンセルを正式表明したことによって、トニー・ボウの世界チャンピオンが決まった。ベルギー大会は9月23日に予定されていて、世界選手権の最終戦となっていた。ベルギー大会がキャンセルとなったので、最終戦は9月2日のアンドラ大会となる。
 残り1戦となった現在、ボウはライバルのラガに20点差をつけている。ここまで2勝のラガに対してボウは8勝しているので、現時点でボウのタイトルが決定することになった。
 ベルギー大会のキャンセルは、同時に女性世界選手権ベルギー大会のキャンセルも意味する。今年の女性世界選手権は全2戦となり、最終戦はトライアル・デ・ナシオンが行われるマン島でということになる。ここで、ライア・サンツは8度めの世界チャンピオンを決定するはずだ。
 メーカータイトルは、モンテッサはすでに10位めのタイトルを獲得している。
【トニー・ボウのコメント】
 タイトル獲得のニュースを最初に受けたときには、冗談なのかと思った。でもすぐに、本当だということを知って、今は喜びでいっぱい。夢が実現して、本当にうれしい。タイトルが決まったので、アンドラ大会へ向けての取り組み方は、ちょっと異なってくるはずだ。タイトル獲得はほぼまちがいない状況だったが、それでも万が一はあった。今は完全に自由にトライアルに取り組むことができる。アンドラでは、新たな勝利を得て、自分のタイトルを祝いたい。今シーズンは、アダム・ラガという手ごわい相手と戦えて、たいへん印象深い。その上での勝利だから、喜びも格別だ。
トニー・ボウ
1986年10月17日生まれ
スペイン・バルセロナPiera在住