春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

HRCクラブMITANIの2023年

HRCクラブMITANIが2023年の参戦体制を発表した。HRCクラブはHRCのサポートチームで、かつては全日本チャンピオン小川友幸が所属したチームでもある。2023年は8名が所属するビッグチームとなって各クラスで活躍する。

トップクラスのIASには2名のライダーが参戦する。もともとTEAM MITANI出身でIASに昇格した久岡孝二と2023年は世界選手権(T2)に参戦する廣畑伸哉だ。廣畑は世界選手権がメインとなるので、全日本へは帰国時のみとなり、その際の所属チームがHRCクラブMITANIとなる。

久岡はVICTORY(ヤマハTY250Fi)からの移籍、廣畑はTEAM MITANI with GASGASからのマシン変更となるが、二人ともMITANIの仲間としてのつきあいは長い。それぞれ、2023年は、新たな挑戦への始まりの年となる。

久岡孝二

国際A級の3人は、それぞれ個性とポテンシャルを持つキャラクターが並んだ。

村田慎示は、2021年IAチャンピオン。2022年は初めてIASにチャレンジ。序盤2戦は最下位となりながら、第6戦でポイント獲得、終盤2戦はSSにも進出する大活躍を見せた。IASに残る権利を残しながら、2023年は再びIAでいぶし銀のライディングを披露する。

村田慎示

川添蒼太は2022年中部選手権国際B級チャンピオン。全日本でもIA昇格圏まであと2点差に迫ってのランキング7位を獲得。ルーキーゼッケンはつけそこねたものの、ルーキーゼッケンたちと変わらぬ活躍が期待できる。

川添蒼太

そして2023年の台風の目が田中裕人。廣畑伸哉、柴田暁についての名アシスタント役を担ってきたが、今度は自らスタートラインに並んで実力を示す。田中は、すでに4度(2000、2002、2003、2010)のIAチャンピオン経験者。他のライバルにとっても、手ごわい存在となるはずだ。

田中裕人

村田はRTL300R、川添と田中はRTL260Rで参戦する。マシンのチョイスも興味深い。

国際B級には古市光が参戦。古市は昨年開幕戦で10位に入ったあと、アシスタント役で全日本に参加していたが、2023年は全戦に本格参戦する。古市はHRCクラブMITANI with Team LEOての参戦となる。

古市光

レディースクラスは、2022年に初タイトルを獲得した楠(山中あらため)玲美が、連覇を狙って参戦する。2022年に大きな進化がタイトルにつながった。連覇の可能性も大だ。

楠玲美

地方選手権などに参戦する国内A級の古市右京は、全日本選手権に参戦するロードレースライダー。トライアルでも着々と技を積み上げてきている。

古市右京

HRCクラブMITANIとしてはこの布陣だが、TEAM MITANIとしてはこの他にヴェルティゴのチームがあって、IAS初挑戦の福留大登とIBの村田隼が参戦する。福留は初めてのIASでどこまで自分の走りができるか、村田はタイトル獲得が目標になる。

トップカテゴリーのIASではワークスチームたるTEAM MITANI Hondaで小川友幸・氏川政哉がタイトルを目指す。

2023年、MITANIの全クラス制覇に向けての進撃が、始まっている。

HRCクラブMITANI
RTL301RR・RTL260R/MODEL2023

●ライダー
・国際A級スーパー
#9 久岡 孝二 (23歳)RTL301RR
#7 廣畑 伸哉 (18歳)RTL301RR
・国際A級
#3 村田 慎示 (49歳) RTL300R
# 川添 蒼太 (21歳) RTL260R
# 田中 裕人 (42歳) RTL260R
・国際B級
#24 古市 光 (26歳) RTL260R(TeamLEO)
・レディース
#1 楠 玲美 (27歳) RTL260R
・地方選手権・GCなど
NA 古市 右京 (49歳) RTL260R

チーム構成
監督   三谷知明
運営   株式会社ミタニ TEAM MITANI
協賛   株式会社ホンダレーシング
ECUセッティング・サポート 三谷英明