春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

飛翔、廣畑伸哉。世界選手権トライアル2へ

全日本IASの中で最も若手の廣畑伸哉が、2023年は世界選手権に全戦挑戦することになった。チームは、藤波貴久監督が力を入れると語っていたモンテッサタレントスクールチーム。あわせて、スペイン選手権にも参戦する。

タレントスクールチームは、ガブリエル・マルセリの出身チーム。マルセリはこのチームでトライアル2チャンピオンとなり、GPへ進出してきた。2022年、タイトル獲得まで後一歩まで迫り、2023年もタイトルを狙うのが、パブロ・スアレスが、このチームのエースということになる。

廣畑は2023年に世界選手権への参戦を決め、体制を模索していたところ、このチームの活動とかみ合って、4ストロークマシンへの乗り換えを決めた。

2月には日本を旅立つ予定で、日本GP参戦のために”来日”する以外は、シーズン終了までスペインに滞在するという。

マシンはもちろんモンテッサCOTAで、チームの経験則に基づいてトライアル2用にセットアップされたものが用意される。

モンテッサ・タレント・スクールチームのチームメンバーは4人。エースのスアレス、廣畑、2022年もモンテッサでトライアル2に参戦していたジョルディ・レスタンはアンドラのライダー、そしてスペイン人のマルク・フレイシャ。藤波とともにモンテッサチームで勝利を争ったマルク・フレイシャの息子。

トライアルのトップレベルとその下のレベルの差が激しすぎる。ヨーロッパも日本も、底を埋めていかなければ、という監督1年目の藤波が抱いた危機感が具現化したチーム強化。

高校を卒業したばかりの(正しくは今の時点ではまだ卒業していない)若い廣畑が、ヨーロッパでどんなことを、どんなふうに吸収し、どんなふうに育っていくのか。2023年のトライアルGPはちょっと目が離せない。

なお廣畑は全日本に出場する際は、HRCクラブミタニからの参加となるという。

タレントスクールチームの4人