春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

ビッグネームになったライア・サンツ

 ライア・サンツがパリダカに優勝しそうというニュースをお送りしたけど、その後がないので、ライアは残念ながら優勝はできなかったのだろうと思っていた人がいた。なので今さらですけど、続報です。ライア・サンツは2011年のダカールラリーに出場し、総合39位で完走。初出場にして、女子部門で優勝という快挙をなしとげました。


 日本では、どうもダカールラリーは一時ほどの盛り上がりはなく、ライアの優勝もほとんどニュースとして見かけることはないのが現状ですが、彼女の母国スペインではなかなかすごいことになっているらしい。それが、冒頭のテレビです。チャンネル+というスペインのテレビ局が放映した映像だと思われますが、ライアとオートバイのこれまで、トライアル女子世界チャンピオンとしての栄光などがまとめられています。登場するのは、お父さんのジーザス(Jesus!)さんとモンテッサチームの監督、ミゲール・シレラ、ライアのマインダーなど。ライアのお父さんは、今は試合の一線から退いているが、以前はライアのマインダーを務めていて、娘といっしょにトライアル会場を走り回っていた(トライアル・テクニックは、あまりあるほうではない)。
 砂漠での走行シーンも出てくるから、スペイン語がさっぱりでも、なんとか楽しめます。ちなみに、砂漠での走行シーンは、たぶんラリー本番のシーンではないと思われます。砂漠の奥地まで取材に行くのはたいへんなんで、キャンプ地でお目当てのライダーを待ちかまえて、キャンプ地近くの砂丘などでプロモーション映像を撮るのは、ラリーではよくあること。チームとしても、映像に登場するのは歓迎だから、わりと協力的。日本だと、こんなのもヤラセってことになっちゃうのかもしれませんけど。すいません。話が脱線しました。番組では、ベータ時代のものから、トニーや藤波といっしょに練習している風景まで、いろんな映像を見ることができます。
 ライアといえば、10回の世界チャンピオンとして、特にスペインではすでにビッグネームとなっているが、ダカールラリーでの勝利で、ファン層は激増したにちがいない。同時に、トライアルのファン層も広がっているのではないかと期待。新年の大仕事を終えて、ライアの次なる目標は、11個目の世界チャンピオン獲得になる。