春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

2011年のルール変更

2011MFJ50th


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 2011年、ルールが少し改正になっている。見る者にとって、参加する者にとって、ちょっと目立つのは、国際A級1年生の、国際B級からの5人の昇格選手に、ルーキーゼッケンが与えられる点だ。01番から05番までの各選手は、前年に国際B級でしのぎを削り、トップ争いをしてきた(国際B級の)トップライダーたちだ。国際A級の試合を観るときには、ちょっと注目してあげてほしい。


 ルールの改変は、MFJが発表した2011年の国内競技規則書に記載されている。競技規則書は競技ライセンス保持者には郵送されてきているはずだが(エンジョイ会員には競技規則書は送られてこない)、MFJのWEBサイトにも国内競技規則2011(http://www.mfj.or.jp/user/contents/motor_sports_info/rule/rule.html)として公開されている。ぜひ一読あれ。
 主な変更点を一覧しておきます。正しくは、原典の競技規則書をご覧ください。
 冒頭に書いたルーキーゼッケンは、今年新採用のシステムだ。せっかくチャンピオンをとったのに、昇格しちゃうと目立たない二ケタゼッケンを与えられて、しかも難度の高いセクションで、たいていは成績もぱっとしない。チャンピオンとして、もっと注目を浴びる方策はないもんかというのが、このルーキーゼッケンだ。
 国際A級から国際A級スーパークラスに昇格した“ルーキー”には、この特別ゼッケンは与えられないという。IAとIASをいったりきたりするライダーも多い昨今では、ルーキーといわれても……という現実もあるだろう。でも、去年のように、藤巻、野本、宮崎と、若いライダーが新しいクラスに挑戦するようなことがあったら、IASにもルーキーゼッケンがあるといいなぁと、個人的には思う(今年はなし、来年はありという制度もそれはそれで問題だから、実現はむずかしいだろうけど)。
 昨年、オブザーバーは審判員と呼ぶように呼称が変更になったばかりだが、これは、どちらも使っていいということになった。お助けに入るアシスタントが「オブザーバー、ヘルパー入りまーす」と声をかけると「オブザーバーなんていないよ、ヘルパーってだれだい?」と突っ込みを入れられているシーンも見かけたけど、呼び方の問題で本質的な問題ではない(だろう)と思うので、現実的な変更といえる。なお、去年メカニックから名称変更となったアシスタントは、アシスタントのままで運用される。
 アシスタントは、競技途中でもトライアル国内B級以上のライセンスを持っている者との変更が可能になった。昨年、アシスタントが負傷によって交替を申し出たことがあって、アシスタントの交替についての規則が追加されたものだ。
 また、これまで参加費にはMFJスポーツ傷害基金掛金が含まれていたが、4月1日以降はスポーツ安全保険移行のため、この費用は不要となった(ライセンスを取得する際に、あらかじめ払い込んでいる)。たとえば全日本選手権では、3月に開催される関東大会のみ、ライダーの参加費が12000円(出場料11500円と障害基金掛金500円)だったが、第2戦以降は4月以降の開催のため、参加費は出場料の11500円のみとなっている。ライセンス料はわずかに値上げという印象だが、実は保険料が含まれているからで、実質ライセンス料は据え置き。大会参加費が500円ずつ安くなるから、お得になるはずの制度変更だ(実際には、地方選手権のほとんどはこの機会に参加費を値上げしている)。
 なお、MFJでは、MFJ50周年を記念して、特設サイトが設けられている。2輪モータースポーツの歴史をお勉強できるから、ご一覧ください。
○MFJ50周年記念特設サイト