春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

ランプキン、ガスガスへ

 12回の世界チャンピオン(インドア・アウトドア含む)、ドギー・ランプキンが、ガスガスとの3年契約にサインをした。
 ベータ、モンテッサ、そしてまたベータとマシンをスイッチしてきたトライアル・キングが、新たな挑戦として選んだガスガス。
 その緒戦は、ランプキンがヒーローとなる地元シェフィールドでのインドアトライアル大会となる。


 ランプキンはいとこのジョン・ランプキンがベータのイギリスインポーターをやっている関係で、ジュニア時代からベータでテクニックを積んできた。97年に最初の世界チャンピオンとなり、以後、ベータで3回タイトルを獲得。モンテッサに移籍しても藤波貴久の追撃を振り切り、4年連続でアウトドアタイトルを獲得した。アウトドアのタイトル7回、インドアのタイトル5回。12回の世界チャンピオンは、他に並ぶものがない。
 加えてランプキンは、これまでに世界選手権で99勝をあげている。あと1勝すれば、100勝の大台に乗る。一番最近の勝利は2006年のフランス大会だが、ランプキンはこの記録もガスガスとともに更新したいとしている。
 ランプキンは、2010年シーズンからエンデューロにも参戦。この分野では先輩となるグラハム・ジャービスやタデウス・ブラズシアクに追いつき追い越せと奮闘中だ。
 そしてまたランプキンは、ガスがスチームの若いエース(といっても、ずいぶんベテランの域に入ってきたが)、アダム・ラガを再びチャンピオンの座につけるべく、そしてまた若い多くのライダーに手ほどきすべく、ガスガスでその能力を存分に発揮していきたい考えだ。
 ランプキンは、若年時代から自分のライディングを支えてくれたベータの現社長ラポ・ビアンキ氏と、ベータのイギリスインポーターであるいとこのジョン・ランプキン、そしてこれまで自分を支えてくれたすべてのひとへの謝辞と共に、新たなドギー・ランプキンの誕生を自身のサイトで宣言した。