春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

スペインチャンピオンはラガ

 2010年のアウトドアのスペイン選手権は、11月21日に最終戦が開催され、この大会で勝利したアダム・ラガがチャンピオンとなった。トニー・ボウはランキング2位で、ランキング3位にジェロニ・ファハルド。ラガは、去年のシーズンは手術で欠場が多くタイトル争いには遠い位置にいたので、これが復活のアドバルーンということになる。


 スペイン選手権のトップクラスのリザルトはこちらにあるので、興味のある方は閲覧してほしい。スペイン選手権では、ポイントを通過することで得点が加算される方式の運用をしていて、今回も優勝のラガは1,786点、2位のボウが1,776点、3位のファハルドが1,611点獲得した。
 下見ができないという現在の世界選手権のシステムも、もとはといえばスペイン選手権が先べんをつけたもの。世界選手権ではスペイン選手権ほど思い切った改革とはなっていないが、スペイン選手権ではこのほか、ひとつのセクションを2回ずつ走って1ラップで終わったりと、これまでのトライアルルールと異なるシステムが随所にトライされている。
 またこの方式だと、トップクラスから底辺レベル(同じ地形を走るのだから限度はあるが)までが同じ土俵で点数を比較できるというメリットもある。先にあげたリザルトは多くのクラスが並んでいるスクラッチのもの。
 スペインのTODO TRIALのレポートを読むと、スクラッチに並んでいるクラス以外にも、レディースやシニアクラスなど、たくさんのトライアルライダーが参加していることがわかる。
 タイトル争いに敗れたボウは、ルールについても見直しの提言をしているが、たくさんのライダーを走らせるための策が、現在のスペイン選手権ルールなのだともいえる。