春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

TY-Sのマニホールド続報

キョウセイのテシエさん

スコルパ社長マーク・テシエさん

 ゴムのかたまりのマニホールドがたびたび話題になっておりますが、スコルパTY-S125Fのインテークマニホールドの続報。長いこと使っていると、ひび割れしてきて、よろしくない。しかし、現状、スペアパーツの入手が困難で、ユーザーはお困りの人が多いという、お悩みのパーツだ。
 しかし世界中を探せばあるところにはあるもんで、このたび、三谷モータースポーツでもこのパーツが入荷された。お困りの方は連絡してみてください。
 スコルパとスペアパーツについて、心配されている方は多いようだけど、完全に楽観はできないまでも、事態は少しずつ進展しているようだ。

TYSマニホールド

お悩みのインテークマニホールド

 トライアルマシンの一番の消耗品といえば、目立つところではリヤフェンダー。リヤフェンダーも、純正部品や代替品など、入手可能になってきている。足回りパーツなどは他の車種とも共通のものが多いので、まったく問題なし。エンジンパーツはヤマハ製なので、ふつうに入手可能。フレームやスイングアームは代用がきかないが、ここまでダメージを負ったときの場合は、ちょっと考えたくないので、通常の範囲なら、TY-Sを維持し続けるのは、それほど困難なことではなくなってきている。
 加えて、全日本選手権中部大会には、シェルコの社長(スコルパはシェルコが出資して存続が決定した)、マーク・テシエさんが来日。スコルパの今後について、ヤマハと協議、あるいは契約をするための来日ということで、スコルパとヤマハの関係にも、明るい兆しが見えてきている。
 スコルパは、もともとテシエさんが起こした会社で、その後テシエさんはスコルパを離れてシェルコを興した。ヤマハ・スコルパ時代のスコルパとテシエさんは直接の関係はないが、もともと自分が興した会社の存続が危ぶまれる状況になったことは、テシエさんにとっても胸の痛い事態だった。今後は、シェルコとスコルパ、ふたつの個性を両立させて、異なる魅力のマシンを送り出していきたいと語ってくれた。
 ヤマハとの話し合いがどうなるやら。今スコルパでトライアル(やオフロード遊び)を楽しんでいるみなさんは、少し安心していただいて、今後のニュースに注目していただきたいところであります。
 なお、インテークマニホールドのお値段は3,150円。ビニールテープを巻いたり、中に塩ビパイプをつっこんで当座を凌いでいる方は、ぜひ新品に交換しましょう。