春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

全日本選手権最終戦はダブルヘッダーで

全日本トライアル選手権最終戦となる中部大会が、11月13-14日、土曜日・日曜日の2日間にわたって愛知県のキョウセイドライバーランドで開催されることが決定となり、発表された。

全日本選手権は、9月末の今現在、まだ2戦しか開催が終了していない。2020年シーズンの経験を踏まえて、全7戦開催を目標としていたものの、近畿大会、北海道大会、中国大会の中止が相次いで発表されて、当初の日程でこれから開催が予定されているのは東北大会と中部大会の2戦だけになってしまっていた。中部大会は当初開幕戦だったものが、その時期の開催がむずかしくなって延期となったものだ。

2020年の中部大会はやはり中止となっていたが、これはコロナ禍によるものではなく、台風直撃の恐れによるものだった。中部大会は2年連続で台風による中止になっていたから、今年こそ、の思いは強いようだ。

2020年は近畿大会が開催されたが、中部大会が中止になった。2021年シーズンも、このままでは2020年と同じ開催数の全4戦になってしまう。そうなったときに、中部大会の土曜日にもう1戦開催するというアイデアが出てきた。これで開催数は2020年を1戦上回る5戦となる。

もちろん、土曜日の開催の実現はそんなに簡単ではない。全日本の開催にあたっては、スタッフの確保が大きな懸案になっている。それが土曜日日曜日の2日間にわたって確保する必要があるのだから、難度もうんと高まる。

もちろんむずかしいのはスタッフばかりではない。肝心の参加者、ライダーの方だって、土曜日には参加がむずかしい人がいる。全日本といえば日曜日と決まっている上で日程調整をしているような参加者にとっては、厳しいことになるのではないか。2日間開催の話が出たのはずいぶん前のことだったが、そんな調整をするのに時間がかかって、決定発表が今になったのではないかと思われる。

さて、2日間開催の中部大会だが、正しくは延期となった第3戦中部大会が土曜日開催で、新規の開催となったのが日曜日の中部大会、こちらは第8戦となる。中部大会はもともとは開幕戦で、それが6月に延期されたところで日程が再調整されて第3戦となった。ところがそれが再延期となって第3戦のまま実質最終戦となっていたのだが、細かいことをいうと、日曜日開催が土曜日にさらにさらに日程変更となった、ということになる。

もともとの中部大会にエントリーしていた参加者は、そのまま中部大会に参加の権利があるも、それは日程変更された第3戦ではなく、第8戦なのだという。大きなちがいはないのだが、リリースの文面だけ見ると、ちょっとややこしい。

はたして、土曜日と日曜日の参加者数はどれくらいちがうものか。リリースによると、両日はセクションの設定も若干異なるようで、土曜日にはSSもないようだ。SSは2日間のクライマックス、ということになるのだろうが、いろんな意味で、全日本の試金石となるだろう中部大会。最終戦で、タイトルの行方も気になる一方、この大会そのものがどんなものになるのかが、大いに楽しみだ。

公示用_中部大会エントリーに関するお知らせ 公示用_2021-MFJ全日本トライアル選手権追加大会開催について