春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

2021年も日本はTDN不参加に

2021トライアル・デ・ナシオン(TDN)は、2021年9月19日にポルトガルで開催されることになっているが、MFJがこの大会への日本代表チームの参加を見送る決定をした。

表彰式の日本チーム

昨年2020年も日本チームは代表チームの派遣をしなかったが、2020年はそもそもTDNそのものが開催されなかった。2020年は秋になってからシーズンが開幕し、個人戦を4戦開催できただけでもヨシという雰囲気で、TDN開催は現実的でないとみんなが納得していたように思う。

2021年は、いまのところTDNはスケジュールに入っていて、中止などの可能性は伝わってきていない。ただし9月のTDNのあと、10月にイギリスGPが組まれている。TDNが個人戦にはさまれて開催されるのは、これまでになかったことだ。ヨーロッパでは、感染症感染対策は一段落していて、マスクなしの生活が戻ったりしているらしいが(感染者数は日本の比ではないほど多いのにどうしたことかという疑問はあるのだが、そういう議論は自然山通信には手も足も出ないので棚上げにしておく)、TDNとなると世界中から選手を集めての大会開催となるので、感染対策などなど、オリンピック・パラリンピックに匹敵するほどむずかしいにちがいない。逆に言えば、2021年TDNが開催されれば、世界のトライアルにおいては感染症対策が完了したと考えてもいいのと思われる。

予選終了後に全選手が集まって記念写真を撮った

と、こういう話はFIMが考える話だが、現状のところは開催ありきで予定を立てなければいけないことになる。TDNの日程は全日本選手権中国大会の2週間後で、全日本近畿大会の3週間後になる。帰国後2週間の隔離を強制されたりすると、TDNに遠征した選手は全日本近畿大会の直前まで軟禁状態を強いられることになり、大きなハンディとなってしまう。派遣の中止が決まったのは、こんな事情もあったかもしれない。

日本チームは、2018年に4位となった後、2019年に起死回生で参戦して2位に入った。勢いに乗ったところでの2年続けてリザルトが残らないのは残念だが、このご時世ではいたしかたなし。2022年以降の、日本チームの活躍を期待しつつ、もう少し、がまんの時間を過ごしたい。

2021MFJ_TDN