春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

ヨーロッパ選手権女性クラス

 世界選手権が開幕したばかりだが、その翌週、同じスペインで、ヨーロッパ選手権女性クラス開幕戦が開催された。会場はMorellaとなっている。
 ジュニアクラスではフランスやイギリスの若手ライダーに押されて順位を上げられないことが多くなったライア・サンツだが、あちらで鍛えられているだけに、女性クラスでは敵なし。
 2位はイリス・クラマーが健在ぶりをアピールした。イリスはスコルパに乗り換えている。


 上位陣の顔ぶれは、昨年のデ・ナシオンのときの模様と大差はない。それでも、全体的にはこちらも若手の台頭が著しい感じはする。
 なお、イリスと同郷で、2003年にはランキング3位となったドイツのレオッタも、これまでのガスガスからベータへ乗り換えをはかったようだ。

 余談だけれど、ヨーロッパにはガスガスの経営不振説が根強い。海外ではメーカー間で「あそこはだめらしいよ」とうわさを流すのはよくあるようで、たぶん半分はやっかみもはいってるんだろう。あらためてヨーロッパで「ガスガスの状態はどうなの?」と聞いてみると(ガスガスに直接聞いたわけじゃないけど)「ガスガスはいろんなものを放出してスリムになった。これで経営不振のうわさも払拭できるだろう」という感じだった。去年から今年、ジェロニ・ファハルド(ベータ)を始め、ジョルディ・パスケット(ベータ)、イリス・クラマー(スコルパ)のライダー陣営をはじめ、マルク・コロメ(スコルパ)など、スタッフ勢も多くがガスガスを出ている。今年のガスガス陣営はラガだけと寂しい感じは否めないが、これで安心という気がしないでもない。

Pos. Rider Macnine Nation Lap1 Lap2 Total Clearn
1 ライア・サンツ モンテッサ スペイン 1 0 1 19
2 イリス・クラマー スコルパ ドイツ 4 3 7 15
3 レベッカ・クック ガスガス イギリス 10 2 12 15
4 ロシータ・レオッタ ベータ ドイツ 9 7 16 10
5 クレイル・ベルトラン モンテッサ フランス 13 8 21 14
6 ドンナ・フォックス シェルコ イギリス 20 4 24 10
7 エンマ・ブリストウ ガスガス イギリス 18 6 24 9
8 カルラ・カルデラ モンテッサ スペイン 24 13 37 3
9 ジョアンヌ・コルス シェルコ イギリス 20 18 38 6
10 マリリーン・ジョルネ ガスガス フランス 23 15 38 6
11 サンドリーン・ジュヘェ ガスガス フランス 24 15 39 4
12 コニー・ロビンセン シェルコ ノルウェー 25 15 40 5
13 サーシャ・ターキントン ガスガス アイルランド 28 14 42 4
14 サンドラ・ゴメス ガスガス スペイン 31 22 53 3
15 ブランディン・ジラール ガスガス フランス 36 18 54 4