春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

インドア最終戦は今週末

 3月17日土曜日は、インドア世界選手権マドリッド大会が開催される。アルゼンチン大会が中止となって、これが今年のインドア世界選手権の最終戦だ。
 ショーのスタートは午後8時(日本は真夜中)。今回の注目は新チャンピオントニー・ボウが有終の美を飾るか、あるいはアダム・ラガとアルベルト・カベスタニーの2位争いはどちらに軍配が上がるかの2点が大きなところとなる。


 カベスタニーがランキング2位に入るには、たとえライバルのラガが優勝しても、カベスタニーが2位に入ればそれで足りる。ラガがランキング2位を得るには、カベスタニーより上のポジションを得るのはもちろんだが、カベスタニーよりもシリーズポイントを3点多く獲得しなければいけない。つまりラガが勝っても、カベスタニーが2位に入ればランキング2位はカベスタニーのものとなる。去年のダブルチャンピオン、ラガにとっては、タイトルを逃したばかりではなく、いきなりランキング3位に転落という試練に立たされていることになる。
 そしてこの2位争いの前に立ちはだかるのが、新チャンピオンのボウだ。ボウが二人の戦いに遠慮するわけもないし、チャンピオンとしての最終戦はぜひとも勝利で飾りたいところ。ボウはタイトルを決めたミラノ大会では2位に甘んじているのだから。
 なおボウは、スペイン人5人目のインドアチャンピオンということになる。初代はジョルディ・タレス、以下マルク・コロメ、アルベルト・カベスタニー、アダム・ラガの4人が先人たち。このうち、カベスタニー以外はアウトドアでもチャンピオンとなっている面々だ。
 マドリッドのセクションはクォリファイラップに7セクション(セクションレベルはミディアム・ハイとプレスリリースにあった)とダブルレーンレースとハイジャンプが用意され、これに勝ち残ったトップ3人による2007年最後のインドアトライアルの戦いが繰り広げられる。
 今回のインドア大会には、ビッグゲストがいる。モトGPにレプソルホンダチームから参戦しているスペイン人のダニ・ペドロサだとアメリカ人ニッキー・ヘイデン。ペドロサは2007年の開幕戦カタールGPで表彰台に乗っている。彼らもまた、インドアトライアルの熱い観客となるはずだ。
 なおミラノで手首を骨折したジェロニ・ファハルドは今回の大会までの復帰は不可能で、代役として再びスコルパに移ったマルク・フレイシャが登場する。