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トライアル入門
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トライアルって、なんだ? prologue | whats

 トライアルとは、オートバイの操縦技術そのものを競うモータースポーツです。
 ロードレースでもモトクロスでも、ライダーは適確にオートバイをコントロールしています。だけど勝負は、オートバイのコントロール技術を使ったその結果の、スピードで決まります。トライアルでは、コントロール技術がこのスポーツの主役なのです。トライアルが、あらゆるモータースポーツの基礎という言われ方をすることがありますが、オートバイのコントロール技術を徹底的に要求されるゆえに、技術的に基本から高度なところまで、学ぶことができるからです。
 一方、トライアルはとてもむずかしいという概念があります。トライアルがオートバイの基礎である割には、トライアルはむずかしくて、オートバイ初心者にはすぐにはとけこめないところがあるのも事実です。
 初心者にすれば、ロードレースやモトクロスをかじるだけなら、たいていのコースは、自分のペースでそれなりに走れちゃいます。トップライダーが1分で回るところを10分かかったとしても、同じところを走ることが可能です。ところがトライアルでは、トップライダーと同じところなどまったく不可能。そればかりか、ごく初級といわれている簡単そうなところでも、トライアル技術を基礎からひとつひとつ身につけていかないと、歯が立たないことがよくあります。
 トライアルというと、競技としてのモータースポーツを意味することが多いのが現実ですが、広い意味のトライアルは、オートバイのコントロールを意識するということ、そのものではないかと考えます。なんとなく走らせていたオートバイ、その操縦方法についてじっくり研究し訓練してみようと思う気持ちが、トライアルライディングの第一歩だと思います。
 さぁ、今この瞬間から、あなたのトライアルは、始まります。

2005年01月10日 | トラックバック (0)

トライアルの発祥 whats

 トライアルの発祥は、スコットランドであるといわれています。スコットランドとは、イギリス(大英帝国)北部の荒涼たる大地を持つエリアで、SSDT(スコティッシュ6日間トライアル)が開催されることでも有名です。
スコットランドが発祥の地といえば、ゴルフもスコットランドが発祥の地らしいです。エジンバラから1時間ほどのところにある「セント・アンドリュース」なるゴルフ場がその発祥の地で、なんでもウサギが海岸の砂浜に開けた穴に、羊飼いが玉を入れるところから始まったといいます。時に1400年頃の話だそうで。
 トライアルが発祥するのは、産業革命が起こってオートバイがこの世に生まれたのちですから、ずっとあと。SSDTが最初に開催されたのが1909年。フランスで最初のオートバイレースが開催され、FIM(国際モーターサイクリスト連盟)が結成されたのが1904年ですから、最初のトライアルは、モーターサイクルの歴史のごく初期に開催されていたことになります。そしてこの当時のSSDTは、ゴルフの発祥地であるエジンバラをスタート&ゴールとしていたのでした。
 ただし、トライアルが現代のような、足つきや失敗を減点と数えるという競技形態ができたのは、もう少しあとになってからのことでした。発祥当時のトライアルとは、まさに「トライアル」のことばの意味の通り、ライダーとモーターサイクルの試験そのものだったのです。
 当時のモーターサイクルは故障が多く、エジンバラから荒野に出かけ、無事に帰ってくれば、それだけで試験に合格という名誉がありました。
 しばらくすると、モーターサイクルの信頼性があがって、帰ってくるだけなら誰でも帰ってこれるようになると、勝敗を決めるルールが生まれます。このとき、スピードを競う一派と技術の正確性を競う一派とが、トライアルから枝分かれしていきました。前者は、その後エンデューロとして定着し、もちろん後者はトライアルとしてわれわれの前にあります。
 エンデューロのクラシックイベントとして、ISDE(インターナショナル6日間エンデューロ)というイベントがありますが、これは、1980年代までISDTと呼ばれていました。最後のTはトライアルです。時間の正確性を競うトライアルが、エンデューロと名を変えていった歴史が、ここにあります。
 日本では、減点法によるトライアルが唯一の存在として君臨していますが、発祥の地のイギリスでは、もう少しいろんなトライアルがあります。セクションを2名のライダーが競争したり、時間設定が極端に厳しく、そうとうにスピードを重視しないと走りきれないもの、いろいろです。むずかしい言い方をすると、今、世界選手権や全日本選手権で一般化しているトライアルは、そうした広義のトライアルの中のひとつである「インディビディアル・オブザベーション・トライアル」と称されます。立会人の元、個々が受ける試練、という意味合いでしょうか。
 発祥の地のことばでは、トライアルはTRIALSと表記することが多いようです。TRIALは個々の試験で、いくつものセクションを走破するからTRIALSになるのか、それとも別の理由なのか、定かではありませんが、通常の試験や試供などと区別するのに、TRIALSという表記は悪くないかもしれません。
 フランス、イタリア、スペインなどのラテン語系では、TRIALはトリアルと発音します。日本では、トライするという意味の「トライやる」だと信じている人がときどきいるようです。発祥や正しい発音がわからなくても、トライアルの楽しさがわかっていれば、それでOKです。

2005年03月06日

子どもに返って…… children | whats

08BS誌相模川にて

 トライアルを始めるのって、敷き居が高いという人がたくさんいらっしゃいます。でも、もしかしらその敷き居って、ご自身が築いてしまっているものかもしれなくて。オートバイは楽しくも自由な乗り物です。そこを忘れちゃおもしろくないってもんであります。

 2007年4月号バイカーズステーション誌に掲載したもの。原題は『子どもに返って、楽しいオートバイ遊びを始めよう』。


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2008年07月28日

子どもに返って……
トライアルの発祥
トライアルって、なんだ?